ニート 3日目。窒息死。
ニートというものは楽なようで楽ではない。
熱中できる物事と自己管理能力が両立していないと快楽に溺れて、時間を湯水のごとく浪費してしまう。
熱中できる物事というものは割と簡単に手中に収めることができてしまうが、自己管理能力というものは、そう簡単に身につけられる代物ではないのだ。
そういうわけあって、こんなにも多くの人が会社という組織に自己を管理してもらうわけである。
そうした方が楽なのを理解しているからだ。
俺は今、残念なことに、快楽に溺れて窒息している状態だ。
なぜかというと、布団の上で長時間横たわっているので、窒息して死んでいるのと何ら変わりはないからである。
全て言い訳なのは認めよう。それを認めた上で発言させていただくと、俺の部屋は寒いのだ。寒いがゆえに毛布が恋しくなる。そんな時、俺のすぐ隣に、それはそれはとっても温かそうな毛布さんがいたら、そういう関係になってもおかしくない。
悲しいね。毛布さんは人を誘惑して最後には殺してしまうんだから。恐ろしい。
そんなわけで、そういう快楽に打ち勝つには、やはり自己管理能力が必須になってくる。
本能を理性で制御する能力だ。
熱中できる物事を上達させるには、本能だけでは無理。
だって熱中できる物事があっても、隣に超温かそうな毛布さんがいたら、人は毛布さんに恋しちゃうんだから。(俺だけかもしれないが)
きっと何かに秀でてる人ってのは、誘惑に打ち勝つ理性がものすごく強いんだろうね。
自分の意志で何かを頑張り続けるのも能力。
それを身につけるには、幾多の苦しみに打ち勝ち、乗り越え続けること。
学生時代に部活や勉強を頑張った子は、こういった力が既に身についてるんだけど、俺は何も頑張って来なかったからね。
そういう大人は、今やるしかない。
頑張り続けた先にある結果というご褒美を求めて。