この世には悪人などいない。

なぜなら、悪は無知によるものだから。

我々には理性があり、何が正しくて何が悪いかを判断できる力が生まれながらにして備わってる。

悪人は悪を正しいと思う故に悪行する。

ならば、本当の正しさを、身を持って行動で示し教ればいい。

口で説教するのは簡単だ。でもそれじゃあ人には響かない。正反対のことを正しいと思って今まで生きてきた人間には、口で言っても伝わらないのは至極当然のこと。

言葉や活字なんかで正義を語っても、それは自己満足と元々の共感者を喜ばせることの役にしかたたない。

つまりは無駄なことでしかない。

唯一、身を持って行動で示せる人間こそが、本当の意味で教えを諭す人間として相応しい。

現時点では、そう私は思う。

しかし、今の私には本当の意味での正しさを悟ってはいない。

それは経験不足によるもので、言葉や活字でのみ正しさを理解しようとした、怠慢によるものだと反省している。

他人を元来悪人であるとみなし、行動してきた結果、私は人の良い部分を見れずに生きてきてしまった。

この世に良い人なんて一握りなんではあるまいか？と疑ってしまった自分。

世界をそのようにしてしまったのは自分なのではないか？という疑問の方が、経験不足の自分からすればしっくりくる。

人の悪い部分ばかり見てきたことは事実だが、同じ人物から少しでも良い部分を見ようとしたか？と聞かれれば、素直に頷けない自分がいて、本当に情けなく思う。

人の悪い部分を見ることは、本当の正しさを知る学びの機会にもなるから、それ自体は別に悪いことでもなんでもないが、人の良い部分を見つけて、それを参考にすることも同じように学びの点では重要なこと。

何にせよ言えることは、もっと多くの人と交流する機会を持って、善悪を学ぶことだ。

そして、本当の正しさ、正しい人生、正しい考えかた、色々な観点での善、正しいことを身を持って行動で示せる人間となることが、私にとっての使命であり、人生の意味である。

死は一刻一刻と近づいてきてる。死は待ってはくれない。

人生の意味を知ったからには、その目的を達成すべく全力を持って今を生きる。

無知で目標達成には程遠い今の自分が本当に情けないし悔しい。