苦痛と楽は鎖で繋がっているという理論。
これを考えた人は本当に的を得ている。
苦痛を凄い勢いで引っ張ると、凄い勢いで楽がついてくる。
その逆も然り。楽を先に引っ張ると、後には苦痛がやってくる。
楽というものに関しては、行動力がいらない。
なぜなら人間は動かないことが楽だと感じるから。
つまりは、動き出す力が本質的な楽を享受するための最も重要な力であるということ。
楽を見越した能動的苦痛とでもいおうか。
これをやらないと、結局は苦痛な人生が待ち受ける結果になってしまう。
片付けないという楽を先行すると、ゴミ屋敷という苦痛が待っている。
一日中寝て過ごすという楽を先行すると、一日の終わりに「人生を無駄にした」と後悔する苦痛が待っている。
やりたいことを行動に移さず空想に浸るという楽ばかり先行していると、行動に移せないまま人生が過ぎ去ってしまったという苦痛が待っている。
全ては自分が動き出さないという楽を先行した結果である。
人間は無意識に楽を先行してしまう生き物らしい。
楽しく生きたいなら、今すぐ動き出す必要がある。
「楽したいなら今すぐ苦しめ」。
すごい矛盾しているようだけど、これがどうやら真実らしい。