死にたいと言う日陰者のツマラナさ。
喜び生きる努力をしている日陰者が、私は好きだ。
日陰者というだけでも既にハンデがあるのに、それに屈することなく試行錯誤して、日向に行こうと頑張っている姿は美しい。
私は、何かに逆行している人間に強く惹かれてしまうらしい。
川の流れに身を任せて流れてゆく人間達よりも、流れに逆らって泳いでいる人間の方がカッコイイに決まっている。
日向に生まれた人間が喜び生きてゆく姿と、日陰に生まれた人間が苦しみ死んでゆく姿は、どちらも同じようなもので、見ていてものすごくツマラナイのである。
日向者が苦しみ死んでゆくからこそ、それは美しく、日陰者が喜び生きてゆくからこそ、それは美しいのである。
しかし、そのような人間は滅多にいない。
だから、美しいといっているのだ。