醜形恐怖症と自己愛性パーソナリティ障害。
僕はこの2つの病気を併せ持っている。
外に出る時は、誰にも見られたくないという気持ちがあるので、たとえ周りに人が居なくても顔が強張ってしまう。
常に自分の顔が他人から見て自然体に見えるようにと意識してるから、強張ってしまうんだよね。
向かいから人が歩いてきて、遠目でそれが自分より格下の外見だと判断すれば、特に何も思わないんだけど、
それが、自分よりもスタイルや顔立ちの良い、格上の外見だと判断した場合、負けた気持ちになって、見下されて笑われてるような気もして、急に挙動不審になったり、顔がさらに強張ってしまったりする。
スーパーなどの人が多い所だと、これがしょっちゅう起こって、心臓が常にバクバクしている。
昔はもっと酷かった。
僕は学校から帰ってくると、いつも真っ先に鏡の前に立ち、平気で3時間くらいずっと自分の顔や姿を色々な角度から見て確認していた。
他人から変だと思われていないか常に不安だったんだと思う。
鏡を見ては、カッコいいに違いない、カッコいいに違いないと、必死で自分に言い聞かせていた。
実際は納得いかない顔だったんだけど、自分の中で納得できなければ外に出られそうにも無かったので、家では何度も何度も鏡を見ていた。
外にいても、電車の窓や店のガラスを見つけては自分の姿を映し、変じゃないかをさりげなくずっと確認していた。
初めてスマホに乗り換えた時なんかは、家で自分の顔を自撮りしまくった。
気がつくと写真フォルダが自分の顔だらけになっていて、数えると300枚くらい連続で自撮りしていた。
病気なんじゃないかと思った。
その後も自撮り写真では飽き足らず、自撮り動画なんかも撮影して、自分の歩き方や喋り方を確認しては、自然に見えるようにしようとあれこれ試行錯誤した。
そんな事を続けても当然、自分の外見が特段良くなることは無い。
なんだか途中でバカバカしくなってきて、今度は考え方を変えることにしてみた。
「自分は世界一イケメンなエリート人間だ」
という風に何度も自分を洗脳した結果。外見を変えることなく自尊心を高めることに見事成功。
しかし、その代償として自己愛性パーソナリティ障害という病気も患ってしまうことになる。
醜形恐怖症と自己愛性パーソナリティ障害。
この2つを併せ持ったおかげで、僕は今、ものすごく気持ちの悪い人間になってしまった。
1番の原因としては、小学〜中学の間中ずっと、周りに外見をバカにされまくったことが大きいのだと思う。
親からも外見をバカにされて笑われてたくらいだからねぇ…
だからわたくし、今でもまともに親と目を合わせて喋る事が出来ない…(-.-;)
親が無理だから赤の他人だと、さらにダメ。
僕にとって今や外出とは修行のようなものに位置付けられている。
現在僕が外出時に心掛けてるのは、
「自分は存在しない」と心の中で唱えながら歩く事だ。
実はこれ、仏教の教えに基づいた効果的な修行方法で、自分を意識しなければしない程、無我であればある程に、心は穏やかになっていくといわれている。
実際これを心掛けてると、あまり人目が気にならなくなる時があったので効果はあると思う。
完全なる無我の境地に達すれば、その日には、僕も笑って外を歩けるようになるのかな。
出来るだけ毎日外出して、修行あるのみです。