無敵マンのニート日記

臆病な性格をした無職。自由主義者。 Twitter→@mutekiman_xxx

自由主義者の臆病な性格をした無職が、人生の一コマを書き連ねております。Twitter→@mutekiman_xxx

社会の除け者は神に選ばれし救世主。

【働きバチの法則】(2:6:2の法則)

組織は必ず、2割のデキル異常者と6割の正常者と、2割のダメな異常者に分類される。


この中で唯一社会の除け者になる者はどれだろうか?


2割のダメな異常者である。


では、この2割のダメな異常者のみを寄せ集めて組織を作ると一体どうなってしまうのだろう?


この中でも働き蜂の法則が働き、デキル奴とダメな奴に分類されたりするのだろうか?


かつて底辺工場で派遣労働をしていた僕は、この答えを知っている。


結論から言うと、これが見事なまでに働き蜂の法則と合致し、分類されてしまうのだ。


つまり、一般社会では通用しないダメ人間でも内8割は正常に機能し、残りの2割が機能しなくなるのである。


最初に10人いたのに1週間後にはその内の2人がバックれて居なくなり、残された8人になるとまた同じように1週間後にはその内1〜2人が居なくなる。


「組織の2割は必ず除け者になる」


この法則は、蜂の社会でも人間の社会でも、例えそれが、ダメ人間のみで形成された社会だとしても忠実に働くよう出来ているのである。


そこで僕は解決策を考えてみた。


では仮に、これを10人の組織で観察するのではなく、2人1組の組織を5つ作って観察してみたらどうなるのだろうか?


2人だけで完結する組織なら、その内の2割を分割することなどそもそも不可能であるから、除け者を発生させずに済むのではないだろうか?


こうした状況についても、僕は工場派遣で経験したことがあるので、どうなったかを知っている。


どうなったのかというと、やはりここでも働き蜂の法則が働いた。


2人の内、1人が優れて、1人が劣るというような状態になり、劣った方の人間が機能しなくなったのだ。


最終的には、5つあったグループの内、4つのグループが機能しなくり、最後まで残ったグループは1組だけだった。


その残った1組のグループの中に僕は入っていたわけだが、


なぜ、僕のいたグループだけが最後まで上手くいったのかというと、それにはちゃんとした理由があった。




僕のグループも他グループと同様、1人が優れ1人が劣るという風に、グループ内で格差が生じた。


自分で言うのもアレだが僕が優れた方で、劣った方がB君だ。


B君は一体どんな人間なのかというと、作業前に上司から「この扉だけは絶対に開けるな」と何度も忠告されていたにも関わらず、平気な顔して扉を開けるような人間である。


決して悪気があってやっている訳では無いんだろうけど、2人で作業してる僕からすれば冗談では無かった。


「絶対開けるな」という忠告からも分かるように、扉を開けると中から有害物質が周囲一帯に飛散し、B君のすぐ隣にいた僕にまで危害がおよぶ状況だったのである。


B君は「あっ!開けちゃった…」と反省はするものの、しばらく経って作業が慣れてくると、また「アッ!!」と叫んで


まさか!と思いつつB君の方をパッと見ると、案の定B君が扉を全開に開け放っているのだ。


この時の僕の気持ちを想像できるだろうか?


そうした場合、一般的に考えて、優れている方の人間はB君のような劣った人間を強く責め立てるはずだ。


「なんでこんな当たり前の事ができないんだ!?俺を殺す気か!?」と。


たとえ口に出さなくても、怪訝な態度を取ってしまうはずである。


しかし、そうした相手を突き放したような態度は、劣った人間をただ落ち込ませるだけで結局何の解決にもならないことが多い。


なぜなら、「劣った人間はどこまでも劣っているから」である。


他人から注意されて、すぐに優れた人間に変わることのできる人間は優れた人間なのであって、それが出来ないから劣った人間なのである。


それを理解せず劣った人間を責め立てるから、彼らは傷付き、または腹を立て、組織を脱退していくのである。


僕はミスをしたB君が申し訳なさそうにしているのを見て、最初は注意したけど、責めたり怪訝な態度を取ったりはしなかった。


B君がダメな異常者である事を察知した僕は、B君がミスをすることは避け難い事なのだと理解し、そんなB君でも出来るだけミスを犯さないようにと、常にB君を監視し、B君が扉を開けそうなタイミングを見計らって注意を促したり、とにかく僕は全力でB君をサポートする姿勢に徹したのである。


その努力が功を奏してか次第にB君はミスをしなくなり僕らのグループは最後まで上手くいったのであった。


他のグループを見ると、どこのグループも優れた方の人間が劣った人間にキレていて、「アイツ早く辞めてくんねーかなぁ」といつも愚痴をこぼしていた。


きっと現場では優れた方が劣った方を責めたり、怪訝な態度を取っていたのだろう。


「組織が壊れる原因は、常に優れた人間の側にある」と、僕は今回の事件で学んだ。


優れた人間が劣った人間を理解し、サポートできれば上手くいくのに、優れた人間は中々そうしようとは思わない。


なぜなら彼らは、劣った人間に骨を折ってまで自分の身を削りたくはないと思っているからであり、また、劣る人間を見下すことによって自分の優位性を周囲に評価してもらいたいという思いもあるからである。


優れた者が劣った者を排除することによって、この社会は回り続けている。


その動きを止めない限り、除け者は永遠に増え続けることだろう。


私利私欲によって創造された現代社会は今も世界の終焉に向けて進行中だ。


誰かがこれを食い止めねばならない。


「社会全体のためを思い、自分の好みや判断を一切無くし、自分のやりたい事ではなく、社会全体のために自分がやるべき事をする。」


こうした事を優れた人間たちが出来ないのであれば、劣った人間や社会の除け者となった人間たちで実行していくしかないだろう。


我々のような除け者は、神に遣わされた救世主なのである。


神に選ばれし者達よ。


時は来た。


我々が立ち上がるべき時が、今、目の前にやって来たのである。

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