消費ではなく生産を。
消費するということを極力減らさなければいけない。
消費は生きるために最低限必要なもの。食事くらいで充分だ。
その他の娯楽や他人の無駄話、周囲の目線などは消費しなくてよい。消費にもエネルギーと時間が必要になるということを忘れてはならない。
1日のうちに使える膨大なエネルギーや時間をクダラナイ無駄なものに消費していたら、1日なんてものは一瞬のうちに過ぎて行くものだ。
それらのエネルギーや時間を全て生産のために使えば1日は必ず充実する。
無駄でクダラナイものに惑わされ、振り回されているから1日が台無しになるのである。
消費でなく生産のみに目を向けよ。
僕は先日2つの美術館へ行ってきた。ルーブル美術館展と大塚国際美術館だ。
芸術作品を見ることで1日が台無しになる過程を自分自身で確認するために行ったのである。
最初は思惑とは裏腹に素晴らしい最高の体感であったが、作品を見終わり家に帰ると、だんだんと大きな絶望感が襲ってきた。
夢の世界から現実に戻されると、僕は絶望感でいっぱいになるらしい。
やはり芸術というものは短期的には快をもたらすが、長期的には苦にしかならない。そのことを再確認した。
あのような芸術作品は、見る者、それを消費する者に幸福をもたらすのではなく、作る者、それらを生産する者のみに幸福をもたらすのだ。
ルーブルの作品を見ていて僕は作品そのものの美しさにではなく、作者の情熱に感動した。
この作品を作る過程が作者にとってどれほど楽しかったことだろうか!と。
芸術に限った話ではなく、これは何にしてもそうだ。
結局のところ、消費ではなく生産した者にしか幸福は訪れないのである。