ニートは正社員を目指すべき?
まぁ正社員といっても厳密には派遣社員なんだけども。
これはいわゆる特定派遣というやつで、派遣会社の中の雇われ正社員という位置づけになる。
いちおう正社員なのでボーナスもでるし、こちらから退職を申し出ない限り首を切られる心配もない。
一見良い待遇ように見えるが、正社員になって半年経った私が思うこと。
それは「正社員とは奴隷の真骨頂である」ということである。
まず正社員として労働契約を結ぶ時、派遣やアルバイトでは時給とするところが、正社員では基本給という名目に置き変わっている。
労働の対価を1時間おきに換算するのではなく、1ヶ月おきに換算しているので、仮に月の基本給が20万円であったとして、それが時給に換算すると一体いくらになるのか?といったことがわかりにくくなっている。
私の基本給を計算してみたところ、やはり相場より幾分少ない時給になることが判明した。
なぜ時給が低くなるのか?という理由だが、これは正社員特有の給与待遇であるボーナスが深く関係している。
つまり、正社員の時給というものは、ボーナスで貰える額を含めてようやく相場時給になるという仕組みなのである。
しかしここで安心してはいけない。
ボーナスが貰えるのは6月と12月であり、この支給月に会社に在籍していない者には、会社は1銭たりともボーナスを支給しないという決まりになっている。
つまり最低でも半年間働かなければ、正社員という名の労働者は派遣やアルバイトが貰う相場時給よりも幾分低い時給待遇で働かされるという、クソみたいな真実に辿り着くのである。
もちろん、この先ずっと会社で働き続けていきたい人達にとって、この真実は別にどうというものでは無いだろう。しかし、私のような自由を愛する反労働主義者にとって、この真実はあまりにも残酷すぎたのである。
正社員だのボーナスだのという響きの良い言葉は、1人の人間を労働地獄に縛りつけるための罠でしか無かったのだ。
自由を愛するニート達は絶対に正社員なんかになってはならない。
我々の労働体型ヒエラルキーは、頂点を個人事業主とし、次いで派遣、その次にパート・アルバイト、そして1番最下層にあるのが正社員であるということを再度認識しておくべきである。
最後にもう一度忠告しておこう。
ニートは絶対に正社員なんかになってはならない。
今年のセミが鳴き出すころには私も、正社員などといった恥ずべき肩書きは小便とともに打ち捨てていることだろう。