無思考はなぜ起こるのか?
人の無思考はなぜ起こるのだろうか?
まず、自分の出来る範囲の事ばかりしていると未知が起こらないので、悩まない・思考しないというのが一つ。
もう一つには他人の思想に触れない事・ぶつからない事による無思考が挙げられる。
この世のどこかには、自分には考えつきもしなかった事について真剣に考えている誰かがいて、もし私が彼と出会うことが無かったのだとすると、彼の見た世界に対しての着眼点であるとか、そこから生まれた彼固有の思想といったものを、私は全然知る由も無いことになる。
自分の知らない着眼点というのは必ずあって、それを知るには他人の思想に触れるしかない。
また、同じ物事に対して見方や意見が自他と真逆である場合、真剣な思想のぶつけ合いをしてみる事で思想の改変・強化に繋がることもあるため、時には対立する他者と論争してみることも、無思考からの脱出に役立つはずである。
思考を育む生活の中には必ず、未知の体験と他者との交流が無ければいけない。このどちらも無い一日を過ごした夜なんかには、私は何一つとして語る事は出来ないだろう。