義務感…果てなるは人類愛!が唯一、怠け者の私を眠りから呼び起こす。普段の私は夢の中でさえ微睡んでいる始末。他者の努力を見て一瞬尊敬の念を抱くも、次の瞬間にはもうそれらを侮蔑している。だって、そうしたものから私は愛を感じ取れないのだもの。それ故、私は理解出来ないのだ。当面の理解として、私はそれらを利己的意図からくる貪欲な義務感とでも言おうか。こちらが愛を汲み取れない以上、私はそれらを他者のエゴとしか理解し得ないのである。

絵画や音楽、小説などの一から創作された芸術作品からは、唯一愛を感じ取ることができるのだが、それら以外の特に競争の概念を含んだようなスポーツやビジネス、科学や学校教育といったものに対しては、昔も今も私はそこに愛を垣間見て来なかったのである。

我々が生きていく上では、何よりお金が必要で、それらを得るためにはどうしても競争の世界に身を投げるしかない訳だが、私はこの状況をどうにかして変えたいと思っている。お金を完全に無視してもなお、お金を手にすることのできるような芸術の力、愛の力を信じて。