悪魔に生まれた者は悪魔のまま死ぬ。
それがこの世の人間の本質なんじゃないか。
俺は最近、そう思っている。
悪魔に優しくしても悪魔はそれを利用するだけで、優しさの心を持ったり、優しさを見習ったりする事は、俺の経験上、今まで一度も無かったと言い切れる。
ならば悪魔には優しくするだけ無駄なんじゃないかと、私は最近そう考えているのだ。
悪魔は不幸のどん底に落ちるべきで、苦しむべき存在なのであって、悪魔が幸福であることは断じて許されないことである。
それがこの世で許されているから、悪魔はどんどん増える一方。
悪魔を見つけたら俺はそいつを絶対に苦しめてやりたい。
悪魔の苦しむ顔は最高だ。俺が外の世界に求めているのは、ただそれだけ。
この世にわずかにいる天使が、なぜ悪魔よりも苦しい状況に追いやられてしまうのか。
その理由は簡単で、悪魔に利用されているからである。つまり天使が悪魔を幸せにするから、天使は不幸になる。
天使に生まれた人間は悪魔を苦しめてこそ幸福になれるのだ。
悪魔を地獄の底に突き落とすことだけを考えて、それをどんどん実行に移す。
そうするだけで、天使は幸せになれるのだし、そうすることが天使の使命なのである。