無敵マンのニート日記

臆病な性格をした無職。自由主義者。 Twitter→@mutekiman_xxx

自由主義者の臆病な性格をした無職が、人生の一コマを書き連ねております。Twitter→@mutekiman_xxx

落ちる。

落ちる。意味もなく、ただ私は落ちている。周りには私に見向きもせずに会食、談笑している人々が見受けられる。彼らと私との間には、決して割ることのできない透明のアクリル板で隔てられており、私は助けを呼ぼうにも、どうすることもできない。大声で叫んでみても、板にぶつかってみても、彼らはこちらに見向きもしない。いずれ私は地面に叩きつけられ、粉々になって消え失せる。それについても、板の向こう側にいる楽しげな人々にとっては、知ったことではない。

私はただただ落ち続ける。地面はまだ来ないかと、地面に恋い焦がれてみたり、落ち続ける苦痛から少しでも意識を取り払おうと、眠りに逃げ込みさえもする。だがしかし、気づくと私は落ちている。この避けられぬ苦悩の状況から、もはや私は抜け出すことは出来ぬのだと悟る。

ならばと、私は地面が面前するよりも前に死んでやろうと思いつく。自らの手で自らの胸を裂き開き、自らの鮮血でもって板の向こうの人間たちに、1つでも楽しみを与えてやろうというのだ。見向きもされず死にゆくのなら、どうせ死にゆくのなら、彼らに1つの楽しみを与え……いや、私がこの世に存在したと言う証を、彼らの記憶にたった一つでも刻みつけてやろうと思ったのである。

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