よく、迷惑をかけたんだから謝れ的な事を言う人間がいるが、そういうお前は誰にも迷惑を掛けていないのか？という事を、私は真剣に問うてみたい。どうやら彼の言う迷惑とは客観的な迷惑のことを指すらしいが、客観的迷惑などといった事は有り得ないのである。

わかりやすい例で言うと、ゴミのポイ捨てなどは客観的迷惑と捉えられているが、ゴミが落ちているお陰で清掃員という職が存在し続けるのだし、ポイ捨てする人間がいるお陰でその対策として人々が気持ちよく過ごす為のシステムが作られる。

また、ポイ捨てされたゴミに対して何の不快にも感じない人間も一定数存在するわけで、つまりは迷惑と一言に言ったところで、そこに客観性は無く、一個人の主観でしか無い事は自明の理なのである。

反対に大袈裟な例で言うと、ある個人に対して生理的に無理だと言うような人間もいて、そうした人間からすれば、嫌悪対象の彼はどれだけ人様に迷惑を掛けずに生きた所で、存在自体が迷惑なのだということもできる訳である。

よって迷惑などといったものは、ある個人の主観でしか無く、人様に向かって謝れなどとのたまう輩は自分を棚に上げて他人を批判しているだけに過ぎず、当の自分が他人に迷惑を掛けていという自覚が欠如した結果というべきで、つまりは傲慢かつ無知な人間である事を自ら宣言している白痴に他ならないのである。