無敵マンのニート日記

臆病な性格をした無職。自由主義者。 Twitter→@mutekiman_xxx

自由主義者の臆病な性格をした無職が、人生の一コマを書き連ねております。Twitter→@mutekiman_xxx

戦士の眠り。

泥のように眠ったのは何十年ぶりかもしれない。ただ眠った時間が長かったという意味ではなく、完全に肉体から魂が離脱したかのように眠ったという意味でである。こうした眠りからの目覚めは死人が息を吹き替えしたかのような恍惚感さえ私に抱かせる。一度死んだ身が再び生を与えられたことに対して、私はいたく誰かに感謝をしたい気がした。いつもは眠いか眠くないかに関わらず、決まった時刻になると床に着いていた私だが、昨夜は眠る時刻をまるで無視して、気付けば翌日の昼過ぎまで起きていたのだった。この生活態度は、ともすると武士の精神に近いものがあると思う。なぜなら、守りに入るのではなく、自分の命にまるで執着のないかのごとく「攻めの姿勢」によって生きているからである。本来闘うというのは、こうした生き方のことを指すに違いない。

保身の日々の中では、決して死が訪れない。眠っている時でさえ「生きていたい」という無意識的な生への執着があるようで、そんな眠りからの目覚めには自己の生を歓迎するという感覚が生まれてこないのである。

最近はあまり睡眠時間を確保出来ておらず寝不足気味だが、私はこの眠りの尊さを知って、もっと攻めていっても良いのだと気付いた。

逆に言えば今までの私は、ずっと死を恐れて生きてきたということだろう。

どんなに惨めな人生でも良いが、私は最後まで武士として生き続けたい。

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