久々に良い映画を見た。
題名は「ショーシャンクの空に」
1995年に公開された、結構昔の映画だ。
最近の映画はアクションとかCGアニメーションとか、笑いや楽しさに焦点を当てたエンターテイメント系の映画が多いが、昔の映画には人間の生き方や、物事の本質を突いてる内容重視の映画が多い。
今日見た映画も、人生について考えさせられる、とても深い映画だった。
簡単に内容を説明すると、刑務所内でのお話だ。
ネタバレはしたくないので、まだ見たことがない人はぜひ見てほしい。
特に印象深かったシーンで、刑務所に入れられ30年という黒人の囚人仲間が、「昔はよくハーモニカを吹いていたが、今となっては吹こうとすら思わない」と言っているのに対して、主人公が、「心の豊かさを失ってはダメだよ」というシーンがある。
黒人は「どうして?」と聞くのだが、そのあとに答える主人公の言葉に、
人が生きるために、どうしても必要なものの答えが詰まっている。
この映画に出てくる主人公は、その答えを心が死んだ囚人たちに行動で示していく。
この先は僕の感想になるのだが、
やはり人間は、ある程度の人との繋がり、家族や友人は必要だなと改めて感じさせられた。
誰かに必要とされたり、受け入れてもらったりといった、社会での自分の居場所がないと、人はどうしても自殺を考えてしまう。正気ではいられなくなるのだ。
今は家族や親がいるから良いけど、親が死んだら、家族が離れていったら、俺には他に親しい人間がいない。
そんな、ひとりぼっちの状況下で、まともな職についておらず、明日の生活も不安という状態になったら、自分の存在意義を見出せずに自殺してしまうかもしれない。
それは金を持っていても同じだ。
どれだけ金があろうと、周りにだれも寄り付かない一人ぼっちな人だったら、それはそれで生きてることに虚しさを覚えるはずである。
愛情は金では買えないし、これも人間にとって必要不可欠なものだと思った。
人を見下さず、自分を磨き、より善い人間となり、社会に貢献する。
そんな人間が本当の幸せをつかめるのかもしれない。