目的から逃げることをやめる。
しばらくの間、自分は目的から逃れようとしていたように思う。
目的というのは、目的を見つけることであり、見つけた目的を追い求めることだ。
この目的の追求を辞めてしまうと、いろいろな世俗的欲望が襲いかかってくる。こいつは悪魔みたいなやつで、すっかり自分を絶望の淵に追いやるのだ。
何のためにそれをやるのか?
その理由が、金や名誉や快楽のためならば、その時点で既に、我々は絶望へとコマを進めているにすぎない。
絶望に気付いた頃にはもう遅いのだ。
私はここまで何年という月日を無駄にしてきたのか…
あの時なぜこうしておかなかったのか…
多大な時間の消費と後悔の念が自分を絶望のどん底に突き落とすことを私は経験上よく理解している。
目的の追求から逃避すると、人生を無駄にすることを、私はよく理解している。
何度も同じ過ちを繰り返してはならない。
人間でありたいならば。