虚しい人生。
自分が今まで生きてきた人生の中で、特に記憶に残っていることってどんなことだろうか。
僕の場合、本を読んで問題解決したことでもなければ、映画を見て感動したことでもない。
純粋に人から優しくされた記憶だけが、いつまでも僕の記憶の中に残っている。
それ以外はほとんど虚しい記憶だ。
優しくされた記憶は、今でも思い出すと泣きそうになるくらいに温かみがあって、思い出すたびに幸せな気持ちになれる。
それ以外の虚しい記憶は、ほとんど思い出せないばかりか、思い出したとしても虚しくなるだけだ。
目的を持って生きなければ、何をしようとも、それは只の暇つぶしにしかならない。
そういう暇つぶしをした記憶ってのは後々、僕にとって虚しい記憶にしかならない。
目的を持つことはとても難しいことだと思っていたが、実はとてもシンプルなこと。
「人に優しくすること」を目的にすればいいだけ。
目的を持つのが難しいワケは、その目的が本当に自分にとって意味あるものなのか、自分で確信を持てないからだ。
自分で価値を確信できる行為は目的として強い。それは揺らぐことのない強固な目的となる。
だけどもこれを揺らがせるだけの威力を持った目的もある。
それは金と名誉と権力だ。
これらに揺らぎ、追い求めると、とたんに人生は虚しいものとなる。