アドラー心理学。
おはようございます。
今日は昨日読んだ「嫌われる勇気」という本から得た知識を少しお話させていただきます。
アドラーという心理学者によると、人は「原因論」と「目的論」のどちらかに沿って物事を考えており、このどちらを持っているかで、幸せか不幸かに人生が分かれるといいます。
まず原因論とは何なのかをお話ししますと、原因論とは、全ての物事には原因があり、その原因に沿って人々は動いていると言うものです。
例えば、過去にいじめられたと言う経験(トラウマ)がある人がいたとします。この人は現在社会不適合者、引きこもりであり、自分が現在こうなっているのは過去のトラウマが原因であると考えています。
このような考え方が、原因論です。
このような原因論に基づいて物事を考えている人は前に進めるでしょうか?
皆さんもお分かりの通り、このような考え方をしている人は確実に前に進む事はできません。
なぜなら、過去に経験したトラウマと言うものは、経験した以上自分の記憶から消すことは出来ず、そのような変わらない事実をいつまでもひきずったところで解決策はいっこうに出てこないからです。
アドラーは、このような原因論的思考を持った人々に「目的論」の考え方を勧めます。
目的論とは、その名の通り、全ての物事を目的に沿って考えることをいいます。
先ほどの例でいうと、トラウマがあったからヒキコモリになったのではなく、
外に出たくないという「目的」を達成するために、トラウマという「過去の経験」を持ち出している。
これこそが、目的論の考え方であり、人々が前に進み、幸せを掴むための理論だとアドラーは言います。
実は僕にもトラウマというものがあります。
小学生くらいの頃、女子からもらったラブレターをガン無視したら、その女子がブチキレて、それ以降、毎日俺のケツに強めの蹴りを入れ、キモい死ねなどの罵声を浴びせられるようになった。
そんな経験からくるトラウマです。(今それをされたら別の意味でたまらないでしょう)笑
この場合も、
過去のトラウマがあるから、今も女子とまともに話せない。
というような、「原因論」で考えても、いっこうに前に進むことはありません。
女子と話したくないから、過去のトラウマを持ち出しているだけ。
このように何事も「目的論」考えなければ、前に進むことはできないのです。
重要なのは、何のためにそれをしているのか?という「目的」を見つけて、なぜそれを目的としているのか?という「理由」を導き出すことです。
なぜ俺は今も女子と話したくないという目的を達成しているのでしょうか?
それは、自分が女子からキモいと言われたり、そう思われたりすることを恐れている、という理由があるからです。
つまり、女子と普通に話せるようになるためには、キモいと思われないような行動をとり、ちょっとずつ自分に自信をつけるしかないということです。
原因論では決して導き出せない解決策を、この目的論では導き出すことができます。
過去を見つめるのではなく、未来に目を向ける
他人に責任をなすりつけるのではなく、自分に責任を持つ
そうすることこそが、この目的論の意義なのだと僕は思います。
長くなりましたが、まだ「嫌われる勇気」の1〜2章しか読んでないので、今日は続きを読んでいきたいと思います。
ベストセラーだけあって、本質をついた良書なので、気になる方はぜひ買って読んでみてください。
それでは。