土曜日のニート。
今日は朝から郵便局へ行ってきた。
中国から仕入れた怪しい腕時計が売れたからその発送だ。
利益は1500円くらいか。本も売れてたから今日の売上は9000円で利益は合計3000円くらい。
梱包30分、チャリで爆速して家から郵便局まで往復30分くらいだから合計1時間で時給にして3000円だ。
俺の毎日はだいたいこんな感じ。
朝起きたら何かしら注文が入っている。
ニートはニートでも稼ぐニートだ。
それはもうニートとは言わないのかもしれんが、実質会社に属してないし1日1時間くらいしか働いてないから、まだニートだと言えると思っている。
ニートはニートでも私は稼ぐニートなのだ。
そういえば、郵便局の帰り道、駅前のコンビニに寄ったのだが、駅前で何やら元気のいい声が聞こえてきた
「熊本募金にご協力お願げぇーしゃーす!!」
中学生くらいだろうか、学生服をきた学生たちが募金活動をしているようだ。
俺は募金なんてするような人間ではない。
そもそも元気のいい学生たちのところまで行き、お金を入れるというのが正直こっぱずかしいのだ。
どんな人が募金するんだろうと思って近くの喫煙所でタバコを吸いながら募金活動の様子を見ていた。
すると一人、駅に向かって行くおばあちゃんがその様子に気付き、カバンをゴソゴソやっている。
財布を取り出し、「頑張ってねぇ(^_^)」とニコニコしながらチャリンッとお金を募金箱に入れていた。
「ありがとうございまーす!!」
学生たちの元気いい声が聞こえてくる。
その光景がすごく和やかな雰囲気でなんだか僕もやってみたくなった。
僕は何不自由なく健康に暮らしてるけど熊本では今も避難所で地震に怯えて生活してる人達が実際にいる。
そう考えると、そこに募金しない理由なんてないと思ったのだ。
タバコを吸い終わり、財布から100円玉を取り出す。
学生たちに何て言いながらお金入れよう。
さっきのおばあちゃんみたいに
「頑張ってね〜(^_^)」だろうか?
そんなタメ語口調、普段使わないのだが、ここはお兄さんぶってカッコつけようと思い、そのセリフに決め、俺は募金箱に向かって歩き出した。
一番近くにいた男の子の募金箱にチャリンとお金を入れた。
「頑張って…下さいッ(♯`∧´)」
「ありがとうございまーす!!(^_^)」
結果、いつもどおり敬語になった。
その時の顔は笑顔ではなく(♯`∧´)こんな顔してたと思う。
やはり敬語になってしまったという不甲斐なさからなのか、単に恥ずかしさからきたものなのかはわからない。とてつもなく変な顔をしていたと思う。
なんとも、情けない結果になったが、少しでも熊本の役に立てたと思うと心が和やかな気分になって、やって良かった。
募金というものは不思議なもので、やると、自分に余裕が持てるというか、良い気分になるのでオススメだ。
そんな1日であった。
さて今から筋トレして、映画でも見よう。