美しさとは何か?
私たちは日々の何気ない一コマに、ふと美しさを感じることがある。
それは、子供の笑顔であったり、街中を走る高級車であったり、川の流れであったり、夕暮れに染まった空であったり…
何を美しいと感じるかは人それぞれだろう。
おかしいかもしれないが、私は人の絶望した姿に美しさを感じる。
笑顔で楽しそうな人々よりも、悲しみ涙する人々の方が美しいと感じる。
なぜそういったものに魅了されるのかというと、絶望や悲しみというものは、人間の本心を表しているから。
作り笑顔という言葉があるように、笑顔や楽しそうな姿というものの中には、ときどき嘘の姿が混じってることがある。
この社会で協調性を持って生きていく上では、この嘘の上っ面というものがすごく役に立つことは知っている。
だが私は、仮面でも付けているかのような、そのような人々がどうしようもなく醜く感じてしまうのだ。
私の感じる美しさには、ある共通点がある。
それは、「1.見たいけど滅多に見れるものではない」ということと、「2.自然(ありのままの状態)である」ということ。
2が一番大事かも。
もし全裸の女性が目の前にいたとしても、乳にシリコンを入れていたり、顔を整形していたら、どこか違和感を感じて、萎えるもんね。
美しい場所で美しいものたちに囲まれながら生きてみたいけど、それはこの社会じゃとうてい叶うもんじゃない。
重要なのは、醜いものが雑踏としたこの社会の中にも、必ずどこかに美しいものはあるんだと思う気持ちと、それを探そうとする姿勢。
そういう希望を持って生きることって、とても大切だと思う。