やりたいことが無い人。
何もやりたいことが無いという状態が、人間にとって一番苦しい状態である。
やりたいことはないが、やらなければならぬことは沢山ある。これが2重苦となり、さらに我々を苦しめる。
やらなければならぬこととは、自分の生を維持するための労働であり、社会一般で「やって当然」と言われている風習などである。
やりたいことを見つけることができれば、やらなければならぬ事にも、多少目をつむって我慢することができる。やりたいことが仕事に繋がったりなんかすれば、それはかなり幸福な人間の部類に入るといってもいいだろう。
なんにせよ、幸福になるためには、我々はまず「やりたいことを見つける」必要がある。
それを解決するには、たった一つの方法しかない。
それは、「心の底から羨ましいと思う人間を見つけて尊敬すること」だ。
そうすることで、今の自分という現状に劣等感を覚え、できるだけその人間に近づこうと努力するはずである。これこそが、自分にとっての「やりたいこと」に直結する。
そして自分が、尊敬する人間に限りなく近づいた時に初めて「幸福感」というものを得られるのである。
心の底から羨ましいと思う人間が1人もいない人間は不幸である。
自分の周りにそういう人間がいない時は、時をさかのぼってみればいい。
この地球の歴史上には、かなりの数の「偉人」といわれる立派な人間がいる。
そのような偉人に関連した書籍などを読めば、目指すべき尊敬に値する人間が見つかる可能性は高い。
偉人ばかりでなく、できるだけ視野を広げるということが何より重要だ。
いろいろな世界をみることが、羨ましい人を見つける1番の近道になるのは間違いないだろう。
神(真の人間)になるためには、神を見つけて崇拝し、神に近づく努力をすることだ。
そうした努力をせず、自分以外に無関心な人間、自分を神だと思っている人間、こうした傲慢な人間は、動物的生活から抜け出すことはできないだろう。