初会話で嫌われた。
工場派遣をしていた時の話。
働きはじめて数週間経った頃に、俺の隣で作業していた先輩が、初めて俺に喋りかけてきた。
数週間の間、すぐ隣にいるくせに全く俺に話しかけて来なかったから、俺に興味は無いのだろうと思っていたのだが、いきなりその先輩は、「いらないタバコあるからあげようか?」と俺に話しかけてきた。
どういうこと?と聞くと、どうやらその先輩は、俺が喫煙所で吸っているタバコの銘柄を覚えていて、それを買って吸って見たがクソマズだったらしく、もう吸いたくないから、よかったら君にあげるよ、ということらしいのだ。
断る理由もないので、本当ですか?じゃあ貰ってもいいですか?と言って、後日、本当に貰った。
ありがとうございます!とお礼を言って、これを機に何か喋りかけてみようということで、前から気になってたことを質問してみた。
先輩って何歳なんですか?
何歳にみえる?
23くらいですか?(見た目的に俺と同じくらいに見えたので)
・・・29歳(少しキレ気味)
へー意外に歳上だったんですね!(絶対俺と同じかそれより下だと思ってたから割と驚いた)
無敵マン君は何歳なのよ?
俺は23っす。
あーやっぱりかー、歳上かなー?とか思ったりしたけど、なーんか違うような気もするなーとか思ってたんだよねー
そうなんですか〜あははは
ちなみに俺の事もっと歳下に見えたとか言ってたら、顔ぶん殴ってたよ?^_^
(ヒェッッ??!)
その後沈黙。
タバコを吸い終わったので俺は喫煙所から無言で出ていった。
先輩は、どっからどう見ても21〜25の顔だった。職場での言動も、それくらいの歳の人間の言動で、それがまさかの29歳だったのである。
驚きの一言。
そして、顔ぶん殴ってたよ?とか人に面と向かって言っちゃうあたり、ロクなやつじゃないなと思って、それ以降俺から話しかけることは無くなった。
工場派遣にはロクなやつがいない。
それは働いてた俺も含めて言えることだけど、これって、どっちが悪いと思います?